医師や病院は
どうやって選んだ?
「子供に歯列矯正を受けさせたいけど、良いお医者さんや病院ってどうやって選べばいいの?」という方のために、お子さんの子供矯正経験ありのママ1000人に実際の矯正方法をアンケート!気になる結果をくわしくレポートします。
アンケートの
結果は...
通いやすさ重視で選んだ人が多数!
選び方
自宅からの通いやすさ&口コミ評判の良さが2大理由
子供矯正歯科の選び方にまつわる疑問を「10年以内にお子さんが子供矯正を受けたことのあるママ1000人」にアンケート。
『最終的に治療をお願いした医師や病院はどうやって選んだの?』と尋ねたところ、一番多かったのは「家の近所にあって通いやすかったから」と回答した方が363名で1位でした。続いて、「通っている歯科医院の紹介」と回答した方が316名で2位、「ママ友や知人からの評判がよかったから」と回答した方が250名で3位という結果となりました。
矯正治療は一度スタートすると、治療方法によっては1~2か月に1回くらいの頻度で通院する必要があったり、それが数年間続く、といったことも多いもの。やはりあまり遠方の矯正歯科を選ぶと、子供一人では通えず毎回送迎が必要になったり、交通費や移動時間などの負担も大きくなります。そうしたことから、ある程度自宅の近隣エリアで病院を探す方が多いようです。
また、かかりつけ医からのアドバイスで子供の矯正治療を検討し始めた場合、その医師から紹介された医師や病院での矯正治療を自動的に決定するケースも。
一方で注目したいのは、3位の「ママ友や知人からの評判がよかったから」や、5位の「口コミサイトの評判がよかったから」、6位「治療をしている人のブログを見て評判がよかったから」、7位「ランキングサイトの評判がよかったから」と続くように、多くの方が医師や病院の評判をしっかり確認した上で決定しているという点。中でもママ友や知人など身近な経験者の声をとくに重視し、信頼して最終決定した方が多いようでした。
経験者ママたちの声
元々フッ素塗布を定期的にお願いしていた歯科医院で矯正を決めました。
決め手は、日本矯正歯科学会の認定医であること。そして矯正をスタートする際のカウンセリングも大変丁寧、金額についても先に説明があったため信頼のおける医院であるということも大きかったです。
また矯正専門の医院ですと、矯正中に虫歯になった場合は他の医院にかからなければなりませんが、お願いしている医院は総合歯科で安心でした。さらに娘が小さい頃から通っている歯科医院ということもあり、娘にとっても慣れた場所の方がいいという思いもありました。
地元でも矯正歯科では評判の医院でしたので、他院でのセカンドオピニオンは行っておりません。
かかりつけの小児専門歯科で子供の歯を診ていただいた際に、矯正を薦められました。当時子供は小学校3年生でした。
最初にカウンセリングを受けた矯正歯科では、まだ生えてもいない永久歯を抜く計画になっていたため、抜かなくても良い矯正がないものか探していました。
現在の家とは遠いのですが、以前、母と私が噛み合わせを治療してもらって、歯と体調が改善した歯科クリニックに、矯正歯科もあったことを思い出し、問い合わせしてみました。
そこでは、噛み合わせ治療で体全体の調子を上げることが有名で、全国から患者さんが来るところだったこともあり、抜かなくても矯正ができることもわかったため、矯正開始を決断しました。
うちの子がかかった矯正歯科では、開始時にはちゃんと丁寧な説明があったのですが、年月が経つにつれ、説明も少なくなり…。
そして最初の説明と違い、治療期間が大幅にのびていきました。最後のほうは誠意が感じられず、非常に不快な思いをしました。もっと矯正歯科医選びをちゃんとすればよかったと後悔しています…。
病院選びではなく「医師選び」がキモ!
医師は“日本矯正歯科学会の認定医”かが一つの目安
子供の矯正歯科選びを、通院のしやすさで選んでいる方が多くいることが分かったのですが、「矯正治療で後悔したこと」という質問でたびたび上がっていたのが、「医師の腕が悪く、かみ合わせが悪くなってしまった」や「健康な歯をたくさん抜歯されてしまった」といった声。歯科矯正は、小児矯正であっても大人の矯正と同じく、担当医の技術や治療方針に大きく左右される治療です。そのため、家の近所や治療費の安さだけで選ぶのではなく、どんな医師が治療を担当するのかを重視して選ぶようにしましょう。
医師を選ぶ際に、治療技術や知識、経験実績を確かめるひとつの目安となるのが、日本矯正歯科学会の認定医資格の有無です。日本矯正歯科学会とは、日本において一番大きな矯正歯科の学会。この学会の認定医資格を得るには、日本矯正歯科学会認定医委員会の厳しい審査に合格する必要があります。
またこの“認定医”は永久的な資格ではなく、資格を取得し続けるためには、5年ごとに更新する必要があります。更新するには、日本矯正歯科学会の所定する研修を受け、さらに学会が認めた刊行物か学術集会で、矯正歯科臨床に直接関係する内容の報告を行うことが条件とされています。
常に最新の矯正歯科技術や知識を勉強し続け、矯正治療に関する深い専門性を持つ医師しか保有することが許されない資格といえるでしょう。
こうした資格の有無は、多くの場合、病院の公式HPの医師紹介ページなどに記載がされていますので、医師選びの際の参考にしてみてください。
また下記では、日本矯正歯科学会の認定医資格を持った医師を通いたいエリアから探せるコンテンツを用意していますので、こちらから検索してみるのもおすすめです。
経験者ママたちからのアドバイス
娘と同時期に矯正をスタートしたお子さんは、受け口(しゃくれ)がひどかったのですが、2~3か月でものの見事に普通の輪郭になっていて驚きました。また、頬っぺたがふくれている下ぶくれのような状態も矯正で改善するそうです。
お子さんの歯並びや輪郭をよくしてあげられる決断ができるのは親だけです。綺麗な歯並びは自信にもなりますし、子供の人生に大きく関わってくるものであると我が家は考えています。医院から矯正を勧められた場合はなるべく早く治療をスタートしたほうがよいと思います。
また、矯正は学校との連携も非常に大切です。うちの娘の先生は歯科医院から学校へ向けて説明やお手紙までご準備してくださいました。矯正は長期にわたりますので、その点もケアしてくださる医院選びをされた方がよいと思います。
永久歯は、80年以上も持たせるべき一生ものの大事な体の一部です。
よく、今の子はアゴが小さいからと言われますが、小さいうちであれば、抜いたりしなくても、歯が生えるスペースを確保することが可能になることがあります。なるべく抜歯なしで矯正をするクリニックを探すことは大事だと実感しています。
初診カウンセリングだけだと、費用の負担も少ないので、複数の矯正歯科にかかることも良いと思います。
子どものうちに、歯の手入れを、定期的に指導していただいて身に着けられたので、将来にも大きなメリットになると思います。
結論子供の大切な歯を任せる医師選びは、
根気よく、納得行くまで探して!
子供矯正の結果を左右するといっても過言ではない、矯正医院と医師選び。中でも、子供の年齢や症状に合う治療を選び、またその子の人生にとってどのような選択をするのがベストか、長期にわたる治療方針を決定する役割を担う担当医選びはもっとも重要と言えます。
やはりお願いするなら、子供矯正の治療経験が豊富かつ、深い専門知識を持った矯正専門の医師を選びたいところ。
このページで紹介した日本矯正歯科学会の認定医資格をはじめ、医師の技術や知見を第三者が認定しているシステムはいくつかありますので、気になる方はぜひ調べてみてください。
信頼しているかかりつけ医の紹介であったり、近隣地域で評判のいい矯正歯科を選択することももちろん良いのですが、必ずご自身の耳で担当医の治療方針を聞き、気になることはうやむやにせず、医師に直接質問・相談して、きちんと解決してから治療をスタートするようにしましょう。
少しでも不信感を感じたり、疑問が解決されないようであれば、納得のいく説明をしてくれて安心して子供の大切な歯を任せられる矯正歯科医が見つかるまで、根気よく医師を探すようにしてくださいね。