[最終更新日]: 2025/02/27
歯石は大人だけではなく、子供にもつきます。ブラッシングが不十分だと歯石がつきやすくなります。大人と同じように、子供の歯にも歯垢が溜まり、それが石灰化することで歯石となるのです。
歯石を放置しておくとどのようなリスクがある?
歯を磨く習慣が身についていないと、どんどん歯垢が蓄積され、歯石がついてしまいます。
特に、歯並びが乱れていると、歯と歯の間のブラッシングは難しく、歯垢が溜まりやすくなります。
現代の子供は、食生活の変化などにより、歯並びの乱れが増加傾向にあります。歯並びが悪いと、歯磨きだけでは歯石を取り除くことが難しいため、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが大切です。特に、下の前歯の裏側は歯石がつきやすいので注意が必要です。歯並びの乱れは、見た目の問題だけでなく、歯周病のリスクも高めるため、早めに歯科医院で相談し、必要であれば矯正治療を受けることをおすすめします。
歯石ってどんなもの?
歯石とは、歯に付着した歯垢が唾液中の成分と結びつき、石のように硬くなったもので、歯ブラシでは除去できない頑固な汚れです。特に、歯と歯の間や歯と歯茎の境目など、磨きにくい場所にできやすく、一度付着すると、歯周病の原因となる細菌の温床となります。子供の歯に歯石がついたままの状態を放置すると、虫歯や歯肉炎、そして将来的な歯周病のリスクが高まるため、定期的な歯科検診と歯石除去が大切です。歯石は見た目だけでなく、歯の健康にも悪影響を及ぼすため、早めの対策が重要です。
子供にも歯石が付く原因は?
子供に歯石がつく原因は大きく3つあります。それぞれの原因を見ていきましょう。
歯磨きが不十分
子供に歯磨き習慣がついていても歯石がつく場合は、歯ブラシの当て方や磨き方が不十分な可能性があります。歯ブラシは歯と歯の間や歯茎と歯の境目に当て、小刻みに動かし、優しく磨くことが大切です。特に、下の前歯の裏側や上の奥歯の外側は磨き残しが多いので注意が必要です。歯と歯の間はフロスで、歯茎と歯の境目は歯間ブラシで丁寧に清掃しましょう。毎日寝る前にフロスを使うことで、夜間の細菌の繁殖を抑えられます。仕上げ磨きをする際は、ヘッドの小さい歯ブラシを使い、磨きにくい部分は歯ブラシを立てて磨くなど、工夫をしてみましょう。
歯並びが悪い
歯並びがデコボコして歯並びが悪い場合は、歯と歯が重なり合い、歯ブラシだけでは磨き残しができやすくなります。そのため、歯垢が溜まりやすく、歯石がつきやすい傾向があります。そのため、歯ブラシに加えて、子供用のデンタルフロスを使用し、歯と歯の間の汚れをしっかり落とすことが大切です。また、ワイヤー矯正をしている場合も、矯正器具の隙間に入り込んだ食べカスや歯垢が、歯石の原因となるため、丁寧な歯磨きとデンタルフロスの使用が不可欠です。デンタルフロスは、虫歯予防にも効果的なので、歯の健康のために、ぜひ習慣化しましょう。
唾液の成分がアルカリ性に近い
唾液の量が多く、pH値がアルカリ性でサラサラな唾液質の人は、歯石がつきやすい傾向があります。唾液中のミネラル成分が歯垢と結びつき、歯石を作りやすいからです。特に、唾液腺が近い前歯の裏側や上奥歯のほっぺ側に歯石がつきやすくなります。一方、サラサラした唾液は、口の中の酸を中和し、歯を修復する働きがあるため、虫歯になりにくいというメリットもあります。唾液の質は人によって異なるため、歯石に悩んでいる方は、歯科医院で唾液検査を受けると、より適切な口腔ケアを行うことができます。
歯石に困ったら矯正治療も検討
歯石が付く原因には、歯磨きが不十分、歯並びが悪い、唾液のpHがアルカリ性に近いことなどが挙げられます。特に歯並びが悪い場合、歯ブラシが届きにくいため、歯石が付きやすくなります。
しかし、矯正治療によって歯並びが整うと、歯磨きがしやすくなり、お口の環境が改善されることが期待できます。 歯並びが気になる場合は、早めに矯正歯科クリニックに相談することをおすすめします。