[最終更新日]: 2025/02/27
不正咬合とは歯並びが乱れ、上下の歯が噛み合わない状態や、上顎と顎下の位置がずれていることなどを指します。この状態は、見た目だけでなく、骨格や口周りの機能に影響を与えるリスクがあります。
小児矯正治療は、成長期に根本的な骨格の問題を解決できるため、大人になってから矯正を始めるよりも治療期間が短縮できる可能性があります。 しかし、子供が矯正を嫌がることで治療が続かなくなるケースも少なくありません。 一方で、矯正治療を継続し、成功している家庭では、親のサポートや本人の自覚、矯正が必要な理由への理解がしっかりとできていることが多いようです。以下に詳しく解説していきます。
小児矯正を成功させている家庭にみられる共通点
小児矯正をスムーズに進めるためには、家族の協力が欠かせません。 では、治療を成功させている家庭にはどのような共通点があるのでしょうか。 ここでは、具体的にご紹介します。
親が矯正する必要性をきちんと説明している
矯正治療が順調に進む家庭では、親が「なぜ矯正治療が必要なのか」「なぜマウスピースをつける必要があるのか」などを子供に丁寧に説明しています。小さな子供がすべてのことを理解するのは難しいですが、信頼する親の話を聞いて、大事なことなのだと理解できるようになります。一方、失敗するケースでは、親が理由を説明せず、ただ、マウスピースを付けようとすることで、子どもが戸惑ってしまうような場合です。
本人が自発的に取り組んでいる
親が矯正の理由を説明し、子供がそれを理解できれば、自発的にマウスピースを付けたり、歯磨きを習慣化したりする意識が自然と身につきます。そのため、ただ「つけなさい」と一方的に指示するのではなく、なぜ矯正が必要なのか、その目的を伝えることが大切です。自発的にマウスピースを装着し、歯磨きが習慣化すれば、矯正治療の成功率は大きく向上します。
家庭のサポートがある
子供は新しいことを始める際、それが面倒なことであれば、最初は慣れずに抵抗するかもしれません。しかし、毎日繰り返しているうちに、楽しめるようになり、習慣化されていきます。
矯正治療は長い道のりのため、親がしっかりと子供の悩みを聞き、サポートすることが大切です。 例えば、マウスピースの装着時間は守られいるか、自分で外していないかの確認することが大切です。
また、食後や寝る前の歯磨きがきちんとできているかをチェックし、可能であれば仕上げ磨きも行うようにしましょう。
矯正治療を成功させるには、家族間のコミュニケーションが重要
これまでご紹介してきたように、小児矯正を成功させるためには、親のサポートや本人の自覚、矯正が必要な理由への理解が欠かせません。 これらの認識を子どもだけでなく、親を含む家族全員で共有し、適切なコミュニケーションをとることが、治療成功への近道となります。
また、ときには親も悩むことがあるかもしれません。 そのような場合は、通院しているクリニックの歯科医師や歯科衛生士に相談するのも一つの方法です。