
矯正は小学生のうちに済ませるべき?

子供の歯科矯正について「小学校のうちに済ませた方が良い」とか「できるだけ早いほうがいい」とか、色々な情報があります。いつまでに始めて、いつまでに終えるのがベターなのでしょう?

医療法人真摯会 大阪矯正歯科グループ/神戸矯正歯科グループ
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松本先生は、日本矯正歯科学会認定医が10名以上在籍する「大阪矯正歯科グループ/神戸矯正歯科グループ」の総院長です。お子さんにとって一生ものの咬み合わせを作る子供矯正に対して、日々正しい知識の啓蒙・発信を行っています。公式サイトのわかりやすい解説は必見です。当サイトの子供矯正Q&Aページでもわかりやすく解説してくださっていますので、ぜひ読んでみてくださいね!
子供の歯の成長度合いと治療について
矯正を始める時期は、年齢と歯並びの状態によって異なります。
3歳から6歳の歯は、まだ乳歯の状態です。この時期は治療というよりも、指しゃぶりなどの悪い癖などで、悪くしないようにすることが肝要です。悪い癖をなおすトレーニングをするだけでも、効果が得られるケースもあります。
そして次の7歳から10歳の時期は、歯科矯正の第一期といわれていて、乳歯と永久歯が混在して生えている状態です。また、成長期なので、骨格や顎の成長を利用して、治療することができます。
永久歯が揃った12歳から15歳の時期は、矯正治療の第二期として大人と同じ様に装置をつけて、歯並びを直す治療を行っていきます。
第一期の治療
基本的に歯の矯正は、混合期の7歳から10歳の小学生くらいで始めるのが、ベストだと言われています。理由としては、顎や骨が柔らかく、成長過程にあるため、骨格調整しやすいからです。
最近の日本人の傾向として顎が小さくなっているのに対して歯が大きいことなども、悪い歯並びの要因になっています。
そういった意味でも、歯のスペースを作るために、早めに顎や骨の成長を利用して治療をすることが望ましいのです。また指しゃぶりや、舌で歯を押すなど歯並びに悪いとされている事も、この頃に正す事ができれば、後々良い状態を保つことができるのです。
第一期の治療は、永久歯が斜めに生えてきたり、噛み合わせなどに問題がなければ、そのまま終了することもできます。 つまり、期間も短く低予算で済む可能性が高いのが、第一期の治療といえるでしょう。
受け口の治療は早めに
例外として、幼児のうちから早めに治療したほうがよい症状が「受け口」です。幼児のうちに治療すれば治る可能性は十分あります。大人になってから治療するより格段に効果が現われます。
受け口は放っておくと、自然に治る可能性は低く、いわゆる「しゃくれ」という状態になります。こうなってしまうと、手術しか方法がなくなってしまいます。
受け口の症状が見られる場合、早めに矯正歯科医に相談しましょう。
第二期の治療について
次に第二期の治療ですが、年齢的には12歳から15歳くらいになります。この時期は、すべての永久歯が生え揃ってきて、大人と同じ歯列矯正を始める治療にはいります。大体12歳ごろが目安となり、歯にブラケットをつけ、ワイヤーをつける治療になります。歯科矯正の総仕上げと言う感じです。ちなみに、成長が止まった大人の歯と比べると、動きやすいというメリットもありますので、気になる方は、早めに相談してもらうと良いかもしれません。
そもそも子供のうちから、歯列矯正をする意味はあるのか?
一般的に、大人の歯列矯正は歯を動かして整えていく方法が用いられます。 ですが子供の歯というのは14歳位までは、顎が成長しているので、この時期に治療すると、顎や骨の状態をコントロールしながら、矯正することができます。つまり子供のうちに歯列矯正をする事は、色々な面での負担も軽くとても良い方法と言えるでしょう。
子供のうちに歯列矯正をするメリット
子供のうちに矯正をするということは、大人になってから、歯を抜いて矯正するリスクが低くなります。そして歯並びがきれいになり、ブラッシングがしやすく、虫歯や歯周病の予防になると言われています。また、子供のうちの第一期の治療からスタートすると、第二期の治療の時期が短くなったり、必要がなくなったりするのです。
つまり、顎や骨が柔らかいので、骨格矯正が可能であると言うことや、噛み合わせなどを治しやすかったり、悪い癖を直しやすいなど、沢山のメリットが挙げられるのです。
実際、何歳で始めている子供が多いのか?
顎や骨に影響のない矯正であれば、小学校すぎてからでも遅くありません。
歯並びを整えるだけだったら、大人になってからでもできるのですが、顎や骨の成長をコントロールしてなければならない状態だとすると、小学校くらいに行うのがベターな方法だといえます。
ちなみに18歳を過ぎると、大人と同じ矯正になり、抜歯という選択肢も出てきます。そういった意味で、小学生のうちの治療をおすすめします。
子供の歯科矯正の時期に関するまとめ

大阪矯正歯科グループ
神戸矯正歯科グループ
子供の歯科矯正はなるべく、成長を利用してできる小学生のうちに行った方が楽に済みます。それは骨格なども含めた、調整が可能となるからです。また乳歯から生え変わったばかりの永久歯というのは、幼若永久歯(ようじゃくえいきゅうし)といって、虫歯になりやすいので、早いうちから歯並びを整えておくことが、歯周病や虫歯の予防にもつながります。
また、子供のうちから、矯正をスタートすることは、大人になってから矯正するよりも、期間も費用も少なくて済むと言うメリットが挙げられます。そして歯のスペースが足りない時も、顎の成長を利用してスペースを広げることもできるのです。
大人になってから歯のスペースがない場合は抜歯という可能性も出てきますので、なるべく小学生のうちに、治療を始めたほうが良いと思います。
ただし、個人の状態でタイミングの見極めは大変難しいものです。歯科矯正を専門に行っている医師がいるクリニックにいかれるのが良いでしょう。