子供矯正パーフェクトNAVI » 子どもの健康を願うすべてのママに知ってほしい「予防矯正」のこと|マイオブレース » マイオブレースのメリットとデメリット

[最終更新日]: 2022/07/28

歯並びを悪くする習慣を改善し、正しいあごの発達と歯並びの実現を目指すマイオブレース治療。この子ども向けの予防矯正治療には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。ぜひチェックしておいてください。

マイオブレース
って
どんな
矯正治療?

マイオブレース治療とは、乳歯と永久歯が混在する3~15歳ごろの子どもを対象とした予防型矯正です。「悪くなった歯並びを強制的に治す」のではなく、「歯並びが悪くなる前に、もしくは歯並びを悪くしている原因を取り除き、正しい歯並びに導く」ことを目的としています。

使用するのは柔らかい素材のマウスピース型装置で、間違った口腔習慣を改善するためにデザインされたもの。これを1日1時間と夜間就寝中に装着し、さらにアクティビティと呼ばれるトレーニングを続けていきます。

一般的なマウスピース矯正のように1日中装着したり、ワイヤー矯正のように痛みを伴うリスクが少ないため、小さな子どもでも続けやすくなっています。

マイオブレースの
メリット

抜歯などの身体的負担が
かかりにくい

一般的な矯正治療では、歯を正しい位置に移動させるために抜歯を行うケースがあります。これを、便宜抜歯(べんぎばっし)と言います。しかし、マイオブレースは抜歯を前提とした治療法ではないため、歯を抜くという選択肢はそもそもありません

できるだけ早期に治療をスタートし、永久歯が生えるスペースを十分に確保できれば、その後の矯正治療でも抜歯をしなくて良くなる可能性が高くなります。

矯正期間中の痛みが
ほとんどない

一般的なワイヤー矯正・マウスピース矯正では、どのような方法であっても多かれ少なかれ痛みを伴います。しかし、マイオブレースは強制的に歯を移動させる装置ではないため、痛みの心配がほとんどないのが特徴。素材も柔らかく、装着していても違和感をおぼえにくくなっています

装置が目立たず、
人目が気にならない

マイオブレースを装着するのは、日中の1時間と就寝中、そして自宅でトレーニングに取り組むときだけです。ワイヤー矯正のように固定の装置を取り付けるワケではないため、幼稚園・保育園・学校へ行ったり、友達と遊ぶ際には取り外しておけます。

見た目が気にならないため子どももストレスを感じにくく、長く続けやすいと言えるでしょう。

根本的な原因を改善する
ので、後戻りが少ない

マイオブレースは、歯が悪くなる原因であるクセ・習慣を改善していくものです。根本的な原因からアプローチするため、治療後の後戻りリスクがほとんどないのが特徴。また、治療後に後戻りを防ぐ保定装置(リテーナー)を使用する必要もありません

全身への好影響が期待できる

マイオブレース治療は歯並びを整えるだけでなく、口周りの筋力や呼吸などの問題も改善できるため、全身の発育にも好影響。正しい呼吸(鼻呼吸)を身につけることで風邪をひきにくくなったり、よく噛めるようになることで集中力があがったり、アクティビティによって姿勢が良くなるといった効果が期待できます。

マイオブレースの
デメリット

子どものヤル気に治療成果が
左右される

マイオブレース治療は、基本的に自宅で進めていくものとなります。そのため、子どものヤル気をはじめ、家族の協力がないと思ったような成果に辿りつけない恐れがあります。

子どもに「なぜ、マイオブレースに取り組むのか」をしっかり理解してもらうことはもちろんですが、日々楽しくトレーニングに取り組めるようなサポートを心がけましょう。

毎日のトレーニングが必要

マイオブレースでは、1日1時間と就寝時のマウスピース装着、さらに毎日のトレーニングが必要となります。

この、口周りの筋力や呼吸のトレーニングを毎日継続しないと、治療期間が長引いてしまったり、想像と違った結果になることもあります。

とくに、歯並びに悪い習慣をスムーズに改善するには、早期からのトレーニングが重要です。

費用がかかる

矯正治療は基本的に自費診療となり、保険が適用されません。マイオブレースも例外ではなく、だいたい40万円前後の費用が必要となります。

しかし、マイオブレース治療を正しく終えられれば口腔内の環境が整うため、成長に伴って矯正治療が必要となった場合でも短期で済む可能性が高く、トータルでの治療費を抑えられることがあります。

まとめ

マイオブレース対応歯科医院をチェックする

どのような治療にもメリットとデメリットがあり、それはマイオブレース治療も同じことです。しかし、「歯並びが悪くなってから力ずくで歯を動かす治療法」よりも、「歯並びが悪くなる前に正しい環境をつくり出す治療法」のほうが、子どもにとっては負担が少ないと言えるでしょう。

小さな頃に歯科医院でイヤな思いをしてしまうと、その後の治療やメンテナンスに消極的になるケースが見られます。そういった状況を防ぐためにも、マイオブレースを通じて小さい頃から歯科医院と親しみ、楽しく治療を続けられる環境をつくってあげましょう。

調査・文/坂野香織さん(歯科衛生士 有資格者)

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