子供矯正パーフェクトNAVI » 子供の歯の悩みについて » いびきがすごいのは歯並びのせい?

[最終更新日]: 2025/02/27

子どものいびきは、大人と違い軽視されがちですが、実は注意が必要です。通常、健康な子どもはいびきをかきません。風邪による一時的な鼻づまりでいびきをかくことがありますが、1週間以上続く場合は特に注意しなければなりません。

さらには、いびきによる睡眠不足が続くと、身長や体重の増加が遅れる、虚弱体質、知能や運動能力の低下、心臓への負担など、成長や発達に悪影響を及ぼす可能性があります。いびきに気づいたら、親が早期に対策を講じることが大切です。以下に子どものいびきの原因について解説していきます。

子どものいびきの原因は?

いびきは、大人でも子どもでも「気道が狭くなる」ことで発生します。では、なぜ気道が狭くなるのかが重要な問題です。主な原因の一つとして、扁桃腺やアデノイドの肥大が考えられます。扁桃腺は喉の左右にあるリンパ組織で、アデノイドは、さらに喉の奥にあります。この部分が感染症などで腫れることで気道が狭くなるのです。

また、アレルギー性鼻炎、肥満、生まれつき口蓋垂(のどちんこ)が大きい、などの場合もいびきの症状が現れることがあります。このほかに、顎が小さい、出っ歯、習慣的な口呼吸など、歯並びなどが原因のケースもあり、これらの原因は矯正歯科で改善することが可能です。

矯正歯科でのいびき対策とは?

上記で解説したように、顎が小さい、出っ歯、習慣的な口呼吸など、歯並びが原因の場合には矯正歯科による歯科矯正治療で症状が改善する可能性が高いと考えられます。以下に改善方法などをご紹介します。

顎が小さいことが原因によるもの

下顎が小さいと、歯が並ぶスペースが不足し、歯並びが乱れやすくなります。その影響で舌の置き場が狭くなり、睡眠中に舌が喉の奥へ落ち込み、気道をふさぎやすくなります。 その結果、いびきをかく原因となります。この場合、歯列矯正で顎を広げ、歯並びを整えることでいびきの改善が期待できます。また、下顎が小さく後退していることで出っ歯になっている場合は、取り外しできる装置で下顎を前方に誘導し、いびきも改善することがあります。

習慣的な口呼吸

本来、口を閉じているときの正しい舌の位置は、上顎にぴったりと付いています。しかし、口呼吸を続けると舌が下顎へ下がってしまいます。さらに、口呼吸が習慣化すると舌の筋力が衰え、睡眠中に舌が喉の奥へ落ち込みやすくなり、気道をふさいでいびきの原因となります。

口呼吸を鼻呼吸に改善するためには「MFT(口腔筋機能療法)」というトレーニングで舌と唇の筋肉を鍛えることができます。子供のうちにMFTを行うと、歯並びにも好影響があり、将来的な健康にも役立ちます。

耳鼻科などで改善しないいびきは歯科クリニックへ

いびきの治療といえば耳鼻科が一般的ですが、歯並びなどが原因の場合、矯正歯科でも対策が可能です。耳鼻科での治療で効果が感じられないときには、矯正歯科との併用で改善できるかもしれません。もし、そのような場合には、早めに矯正歯科クリニックを受診してください。

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