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[最終更新日]: 2024/08/06

乳歯が生えてこない!

乳歯は通常生後6ヶ月ころから生えはじめて、2歳から3歳で上下20本の歯が生え揃います。一般的には前歯から、奥歯という順番です。しかし、これらの乳歯の生える時期については、個人差も多くあります。6ヶ月から7ヶ月程度の遅れは心配ありません。

異常と判断する目安

では、どのくらい乳歯が生えてこないと異常と判断されるのでしょうか。上記のように乳歯の生え始めは生後6ヶ月くらいからですので、1歳を超えて1本も歯が生えていない場合には歯科クリニックに相談したほうが良いかもしれません。また、3歳半を過ぎて何本も生えていない歯がある場合にも相談の対象となるでしょう。

乳歯が生えてこない原因

乳歯が生えてこない場合には、大きく3つの原因があります。

乳歯萌出遅延

乳歯萌出遅延(にゅうしほうしゅつちえん)とは、1歳を過ぎても乳歯が1本も生えてこない状態です。低体重児として生まれたり、早産だったりした場合に多く見られます。遅れているだけで、3歳くらいまでには生え揃うケースがほとんどです。

癒合歯

癒合歯(ゆごうし)とは、本来1本ずつ生えてくる歯が、2本くっついて生えてくる状態を指します。乳歯でも永久歯でも発生します。乳歯の場合、その奥にある永久歯が1本しかない場合もありますので、レントゲンなどで確認することが必要です。

先天性欠如

先天性欠如(せんていせいけつじょ)とは、何らかの理由によって歯胚(歯のもととなる細胞)がつくられないことによって、歯が生えてこない症状です。乳歯だけ生えてこない場合と永久歯も生えてこない場合があります。欠如している本数も1本から10本以上という場合もあります。

乳歯が生えてこない時の対処法

乳歯が生えてこない場合には、さまざまな対処方法がありますので、まず歯科クリニックに相談をしてください。

乳歯萌出遅延の対処法

前述のように生えてくるタイミングが遅れている可能性が大きいので、基本的には経過を観察します。しかし、稀なケースですが、乳歯が顎の骨に埋もれてしまって出てこれないケースもあります。その場合は骨に穴を開けて歯を出やすくする手術がおこなわれることがあります。

癒合歯の対処法

乳歯の段階では癒合歯であっても、基本的には経過を観察します。しかし、歯が凹んでいることもあるので、虫歯にならないようにブラッシングはしっかりとしてください。永久歯が生えるころに検査をしてみると1本しかない場合があります。その場合はかみ合わせなどに問題が出ますから、歯が生え揃った時期に矯正治療をおこないます。

先天性欠如の対処法

小学生以下の子どもは、先天性欠如と判断されても基本的には経過観察となります。永久歯が生えそろったときに、どんな問題が発生しているかを確認する必要があるためです。問題がわかれば、矯正治療やブリッジなどで対応します。

永久歯が生えてこない!

歯が抜けたのに永久歯が生えてこないのは大丈夫か

乳歯が抜け落ちると、永久歯が生えてきますが、その期間としては通常1ヶ月から3ヶ月くらいといわれています。しかし、生え変わりの期間は、個人差も大きく一概には言えません。なかには生えてくるのに1年程度かかったケースもあります。

3カ月過ぎても歯が生えてこない

しかし、いくら個人差があるとは言っても、3ヶ月程度を目安に歯科クリニックで診察を受けたほうがよいでしょう。以下のように、永久歯が生えてこない症状もあるからです。

過剰歯など邪魔なものがある

過剰歯(かじょうし)とは、その名称の通り、本来の歯の数よりも多く存在する歯のことです。女性よりも男性に多いといわれていて、多くは犬歯部分に現れます。過剰歯が発生する頻度は3%~5%と言われています。

歯茎が厚い

歯茎が厚いため永久歯が出にくくなっている状態です。ほとんどの場合には徐々に生えてきますので、経過を観察することになります。

先天性欠如

永久歯が生えてこないのには、先天的に永久歯が欠如していることもあります。乳歯の項でも説明しましたが、永久歯でもこの症状は珍しくなく、発生する確率は10%程度とも言われています。

歯が生えてこない時の対処法

過剰歯の対処法

過剰歯が邪魔をして永久歯が生えてこない場合には、原因となる過剰歯を除去します。つまり、過剰歯はいらない歯ですから、抜歯をしてしまうということです。簡単な抜歯手術が必要です。

歯茎が厚いときの対処法

歯茎が厚いときの対処法は、まずレントゲンを撮影して、経過を観察し自然萠出が難しいと判断されればレーザーなどで歯肉を切って出やすくします。また、歯科矯正治療によって永久歯を牽引することもあります。

先天性欠如の対処法

先天性欠如の場合には、適切なタイミング(12歳から18歳くらい)で乳歯を抜歯して、矯正治療をおこないます。歯のない部分をカバーして、かみ合わせなどを調整します。また、状況によっては部分入れ歯を採用することもあります。

グラグラした乳歯は抜くべき?

乳歯がグラグラするのは、どなたにでもあることで、生え変わりの時期にあるということです。しかし、この記事で紹介したように、受診を必要とするケースもありますから、心配があれば近くの歯科クリニックに相談してください。

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