[最終更新日]: 2025/02/13
子供の口臭の原因は、鼻炎などのアレルギーや消化器の病気、虫歯や歯肉炎などさまざまあります。口臭の根本的な原因として、歯並びの悪さによる口腔内環境の悪化が挙げられ、これが臭いを引き起こすケースは少なくありません。今回は、子供の口臭の原因についてまとめ、歯並びとの重要な関係、対策などについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
子供の口臭の原因は?
子供の口臭の原因にはどのようなものがあるのか、気になる方も多いでしょう。口臭は、鼻炎などのアレルギーや消化器系の病気、虫歯や歯肉炎、糖尿病など、さまざまなものが挙げられます。
ここでは、子供の口臭の原因について詳しくご紹介します。
鼻炎などのアレルギー
慢性的な鼻づまりやアレルギー性鼻炎、喘息などの呼吸器の症状は、口呼吸の原因となり、口臭につながりやすくなります。そのほかには、就寝時にいびきをかく「睡眠時無呼吸症候群」も原因になりやすいです。
呼吸器に関する症状が見られる場合は、呼吸器内科を受診し必要に応じて適切な治療を受けるようにしましょう。炎症が落ち着くと、口臭も改善されることがあります。
胃腸などの消化器系の病気
風邪などが原因で胃腸が弱っていたり、消化器系の病気が影響したりするケースもあります。また、服薬で胃腸に負担がかかってしまっていることから、口臭につながる場合もあります。このようなケースでは、しっかりと身体を休めて回復に努めるのはもちろん、内科・消化器内科を受診することが重要です。
むし歯や歯肉炎などの口腔内の問題
歯磨きが不十分なことが原因で、むし歯・歯肉炎になり口内環境が悪化して口臭が強くなる場合もあります。とりわけ、小さな子供は歯磨きを上手にできずに磨き残しも多いため、仕上げ磨きが欠かせません。
小学生くらいになると、仕上げ磨きを嫌がる子供もいますが、10歳位までは必ず行うようにしましょう。
強いストレスを感じると唾液の分泌量が低下し、口臭につながるケースもあります。子供がストレスを受けている場合、どのようなことが原因か把握する必要があります。
また、家族や保護者がストレスを抱えていると、それが子供に伝わってしまうパターンもあるため、家族全員でストレス解消方法を見直すことも重要です。
糖尿病
糖尿病により生成される物質が原因となり、口臭が強くなるケースもあります。子供が発症する糖尿病については、以下をご覧ください。
- 1型糖尿病:先天的に発症する
- 2型糖尿病:食生活の乱れや肥満になってしまうことが原因で後天的に発症する
2型糖尿病は、食生活や運動などの生活習慣の見直しが重要なので、保護者が主導となり家庭でしっかりと取り組む必要があります。
生理的口臭
キムチやニンニクなどにおいの強い食品を摂取した後に口が臭うのは、一般的な生理反応です。唾液には自浄作用があるため、唾液の分泌量が低下していなければ、食物による口臭はある程度やわらぎます。
寝起きや空腹時などにも口臭が気になる場合もあります。このような生理的な問題は、水分をこまめにとったり歯磨きをしたりすることによって、改善につながるでしょう。
歯並びが悪い
上顎前突と呼ばれる出っ歯は、口が閉じにくいため、口呼吸になりがちです。放置してしまうと、いつも口がポカンと開いた状態になり、口呼吸が原因の口臭につながることもあります。
普段、子供がリラックスしている時やテレビを見ている時の口元をチェックし、無意識のうちに口が開いたままになっている場合は、口呼吸をしている可能性があります。なるべく早めに歯科クリニックを受診して、診察や矯正治療を受けるようにすることが重要です。
子供の口臭と歯並びの関係について
歯並びが悪い子供は、歯を丁寧に磨くように意識していても、歯ブラシだけではどうしても届かない部分があるため、磨き残しが出てしまいます。汚れを取りきれずに、口腔内のトラブルに発展してしまうケースもあります。
毎日しっかりと歯磨きを行っていても口臭がひどい場合は、歯並びの悪さが原因となっている可能性があります。歯磨きが行き届かないと、口腔内に細菌が増殖しやすい環境になってしまうため注意が必要です。子供の口臭が気になる場合は、歯科クリニックを受診して、歯並びと咬み合わせの状態も診てもらうようにしましょう。
子供の口臭は歯科クリニックへ相談しよう
鼻で呼吸ができずに口呼吸になってしまうと、口腔内が乾燥して唾液の量が減ってしまい、洗浄作用がうまく機能しません。
歯並びが悪いと、歯ブラシが奥の細かい部分まで行き届かず、磨き残しの部分が増えるため、口腔内の食べカスが残留しやすくなり、汚れ・細菌が残り、口臭の原因になります。歯並びの悪さが気になる場合は、早めに歯科クリニックを受診して相談してみましょう。
また、歯並びに問題がなく、歯磨きが習慣化している子供の場合も、歯垢(プラーク)をしっかりと落としきることは難しいものです。口腔内を清潔に保ち口臭がない状態を維持するためにも、半年~1年に1回ぐらいのペースで定期的に歯科クリニックを受診して、検診とクリーニングをしてもらうのが望ましいでしょう。
当サイトでは、全国にあるおすすめの歯科矯正クリニックをご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。